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PGMグループ(草深多計志社長)は6月2日に東京の丸ビルで記者会見を行い、総武CCとスプリングフィルズGCなど計4コースを同日付けで取得したと発表した。席上、草深社長は今後の運営について「これまでの伝統を承継して運営する」と強調し、4コースには約37億円の設備投資を行うと語った。具体的にはコースの散水設備などの整備を行いコースコンディションの向上に努める計画だが、メインは総武CC総武コースのクラブハウス新築工事。会員と建築計画を練って、理解しあった上で実施する方向だが、着工時期については建築許認可の問題もあり明言を避けた。
総武都市開発経営の総武CC等は、法的整理申請後、昨年8月に民事再生計画案が可決した。しかし会員が組織した「守る会」が即時抗告を申し立てたため、再生案は確定しなかった。今年3月に抗告が棄却され、ようやく4月1日付けでPGMグループ傘下での再生計画案が確定した。5月には会員側提出の会社更生法申請も却下された。
継続してクラブに残る会員数は、総武CC3890名、SGM(総武CC・中山CC等の共通週日会員権)544名、スプリングフィルズGC436名。計画案に反対した会員の多くもプレー権の継続を望んで残留したようだ。新証券は7月頃に発行される予定で、今年秋には名義書換えを再開する予定。
成田GCも法的整理が終了して6月1日から名変再開。しかし、会員権市場は依然、停滞したままだ。
関東会員権組合(KGK)が毎週集計している市場平均相場は、6月第1週まで全平均は上げたり下げたり一進一退が続いているが、高額中堅もの約150コースの指定銘柄平均は、6週連続して値下がりしている。高額ものの需要が弱い。法人筋の買いも少ない。ただし、変化は見え出した。東京よみうりは売り5本に対し買いが4本、八王子は8本に5本。先週まで買いがゼロだったコースに買いが入り出したのだ。まだまだ売りものの方が多い状況だが、昨年から下がり続けて、高額中堅ものに割安感が漂い出したようだ。果たして潮目が変わるか、注目したい。
[一季出版月刊ゴルフマネジメント編集人 風間 梓]
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